システム開発記
Excelの弊害
IT活用
システム導入事例
2025.06.06
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Excelの能力の限界・人の能力の限界
システム構築の仕事において、顧客がExcelでやっている仕事をデータベースに置き換えるという作業を結構な頻度でやります。弊社の全業務の40%くらいはあると思います。
なぜデータベースに置き換えるかというとExcelの限界によるものです。Excelは結局のところ紙の延長であり、1枚づつの処理がベースです。シート間を横断するリンク機能もありますが、少し手が込むと計算を維持するための労力がかなり大きくなります。
例えば1か月分の受注伝票を顧客別・営業担当者別にまとめろといったことをExcelでやろうとすると相当の労力を要します。それがデータベースだと数式の組み換えでいとも簡単にできてしまいます。Excelの能力の限界です。
Excelでうまく処理できないケースはExcelの限界以上に人間の能力の限界
Excelの置き換え作業を行うにあたっては、まずは現状のExcelを見せてもらいます。だいたい感じ
ることはよくここまで作ったなということですが、一方でここまで作るとなると本業の時間どれだけ取られたんだろうと思います。
そうなるとExcelでできるのはここまでだろうと限界を感じるはずです。データベースでないとただただ時間ばかり費やして、かえって非効率になります。そこで思うのがなぜExcelにこだわるのか、データベースの情報までたどり着かなかったかということです。ネット上にはシステムを構築するには十分すぎるくらいの情報があふれています。
こちらに関しては人間の能力の限界、情報検索能力の限界といえるでしょう。
