間違いだらけのExcel売掛管理
あといくら入ってくるか、支払いの悪い顧客はどこか、売掛管理は会社にとって重要な作業です。これをExcelでやっている会社はものすごく多いです。
請求額と入金額の合計を瞬時に計算してくれて売掛残がわかるのは非常に便利です。ただ便利なのはこの計算までです。会社全体としてどれくらいの売掛があるか、支払いが遅れている会社はどこかなど管理を伴う作業は、Excelでは早い段階で限界に達します。
うちの会社ではExcelで十分に管理できているという場合はだいたいの場合件数が少ないか、ただ記録だけしていて不正確なものをちゃんとやっていると思い込んでいる場合です。
Excelで売掛管理がうまく行っていないケースは操作的にはだいたい以下が原因です。もっとも数が多いとデータベースでないと管理できないというところが根本の問題です。
無理に1シート・1ブックに詰め込む
売掛は長期間にわたって管理します。どこかで区切らないと無限に増殖していきます。スクロールは縦にも横にも広がり、欲しい情報を探すのも一苦労です。
1社1ブック、1年1シートが基本です。肥大した表は脳を疲れさせます。
請求額=入金額の思い込み
一つの請求に対して全く同じ額が入るという考えで管理をやると行き詰ります。特に会社の売掛だと分割もあれば入金過不足も普通にあります。
書式でいうと銀行の通帳のように、一列に入金額か出金額しか入らない形式でないと対応できません。この形式は究極にして絶対です。
会社全体を管理しようとする
売掛を管理すべき対象が50社あったとした場合、その中から支払いが遅い顧客を知りたいなどという場合、Excelだけでの管理はかなり難しいです。正確なものを作ろうとすると相当な数のファイルができることになります。
経営レベルでは一番必要な情報ですが、紙の延長であるExcelはこのあたりが限界です。
