パソコンの寿命
弊社はパソコンの修理を業務として行っています。主業務のシステム開発・保守の過程で嫌でもパソコンのトラブルには出くわし対処してきました。その経験から2010年くらいからトラブル対処と修理をサービスとして掲げ、2021年からは積極的に広告も展開したことで扱い件数が大幅に増えました。
修理を依頼されるとほぼ聞かれるのが、パソコンの寿命はどれくらいかということです。持ち込まれるパソコンの傾向からすると使用開始から5~8年ほどで故障しているケースがほとんどです。肌感覚で統計はとっていませんが明らかです。使用頻度はまちまちです。新品を購入した時点で壊れていたというのは30年近くこの仕事をやって出くわしたのは一度だけです。5年以内になると年に一度あるかないかのレベルです。
壊れるとしたら5~8年くらいにピークがあるが、買い替えまで使用されるパソコンの方がずっと多い
ではパソコンの寿命は5~8年と言えるかというとそうではないです。持ち込まれたパソコンがこの期間に壊れているだけであって、多くのパソコンは壊れる前に買い替えられているのが実際だと思われます。弊社ではパソコンの導入を多くの会社で一からやっていますが、買い替えは老朽化によるもので、ほとんどのパソコンはその時点で機能しています。寿命の前に次世代につないでいます。そうしたことから「壊れるとしたら5~8年くらいで何かあるが、すべてがその期間で壊れるものではない。壊れる方がむしろ少数。」と答えるようにしています。
ただ最近はディスクがHDDからSSDに変わってきており、少し長く持つようになったかなという感はあります。かつて故障個所の1位であったHDDはほとんど見なくなってきました。そのかわり増えてきたのがSSDの容量が少なくて、動作に難が出てきたという事例です。SSDが本格的に出回り始めたのがコロナの前年あたりで、この頃は120GB以下のディスクが中心でした。これは動画の保存やiPhoneとの同期などをやっているとすぐに埋まってしまう容量です。これを1TBくらいに上げる仕事はよくやっています。
